はじめに
この記事はそろばんをこどもと一緒に勉強したい方に読んでいただきたいと思い書いています。
前回の続きをやっていきます。
前回のメニューを理解できましたか?
まだ見ていない方はこちらをのぞいてみて下さい。
前回の繰り上がりは大変だったかな?
今回は引き算の繰り下がりをこどもに理解してもらいます。
足し算と同様にコツは細かい事は気にしないで暗記をしてしまうのが一番楽です。
では、やっていきましょう。
足し算の時のようにやっていけばいいよ。
引き算の繰り下がり
①引く時に一の部屋の下の珠が足りない時 には、5の珠をくずす。
今までの引き算はただ珠を減らして行くだけでできました。
今回から繰り下げのやり方を理解させましょう。
まずは、5-1という問題を投げかけてみて下さい。
今までのやり方しか知らない子はできないよね。
5-1だと、一の部屋の下の段の珠がないのでそのままでは1が引けません。
こういったパターンの時に、引き算用のじゅもんがあります。
じゅもん1
ひく1は4たして5ひく
ひく2は3たして5ひく
ひく3は2たして5ひく
ひく4は1たして5ひく
これを覚えます。
これを覚える事で今まで出来なかった計算が出来るようになるのです。
この「じゅもん」を見ながら、先ほどの5-1をやらせてみて下さい。
まずは、そろばんに5を置きます。
次に-1だから1個珠を減らしたいのですが、一の部屋に減らす珠が無いはずです。
ここで「じゅもん」を使います。
5-1なので、引く方の「引く1は4たして5ひく」をちゃんと声に出して唱えながらやってみて下さい。
答え、4が出来たはずです。
このじゅもんは、一の部屋の下の段の珠が引く数よりも少なく、なおかつ5珠が下がっている時に使います。
足し算の繰り上がりをやっていたからコツがつかみやすいと思うよ。
暗記する
このじゅもんを暗記するまで練習します。
上の文を何回も声に出して読ませてみて下さい。
何となくわかってきたら、そろばんで問題をやっていきます。
また、紙に問題を書いてみて下さい。
(5以上の数字)-(5以下の数字)=(5以下の数字)
になるようにしてください。
例 6-3=3 8-4=4 7-3=4 など
慣れてきたら前回の繰り下げ無しの問題も混ぜてみるのもいいです。
足し算の時と同じようにやっていけばいいね。
② 引く時に1の部屋の珠が足りない時には、10の珠をくずす。
まずは、10-9という問題を投げかけてみて下さい。
10-1だと 一の部屋に珠がないのでそのままでは1が引けません。
こういったパターンの時に、今から書いてあることを覚えて下さい。
ここは多いから頑張ろう。
じゅもん2
ひく1は10ひいて9たす
ひく1は10ひいて9たす
ひく2は10ひいて8たす
ひく3は10ひいて7たす
ひく4は10ひいて6たす
ひく5は10ひいて5たす
ひく6は10ひいて4たす
ひく7は10ひいて3たす
ひく8は10ひいて2たす
ひく9は10ひいて1たす
このじゅもんを使って先ほどの10-1をやってみてください。
答え、9が出来たはずです。
このじゅもんは、引くときに一の部屋の珠が足りなくて、十の部屋に珠がいる時に使います。
なおかつ、じゅもんの10ひいた後にたす数の珠がそのままの形で入る場合に使うのです。
今までと同じように、下の式にあてはめて紙に問題を書いてやってみて下さい。
(10以上の数字)ー(一の部屋の珠より多い1~9の数字)=(10以下の数字)
ただ、ここで注意点があります。
足し算の時もそうだったように、少しわかりにくいかもしれませんが、
10-6
の時のじゅもんは
ひく6は10ひいてて4たす
です。
一の部屋に4こ珠がそのままの入るので、このじゅもんは成り立ちます。
ですが
11-6の場合
ひく6は10ひいて4たす
をやろうとすると、一の部屋には4個珠を入れる空きがなく「4たす」ができません。
ですから、上の式の (10以上の数字)ー(一の部屋の珠より多い1~9の数字)=(10以下の数字) にあてはめても、じゅもん2では出来ない問題がでてきます。
このパターンの時にはじゅもん3が必要になってきます。
なので、「じゅもん2」用と「じゅもん3」用の問題を分けて作るのが大変な場合は、上の式で適当に作って、できない問題があったら飛ばしておけばいいです。
出来ない問題は「じゅもん3」をやる時にやるようにしてください。
じゅもん3
ひく6は10ひいて5たして1ひく
ひく7は10ひいて5たして2ひく
ひく8は10ひいて5たして3ひく
ひく9は10ひいて5たして4ひく
このじゅもんを使って先ほどの11-6をやってみてください。
答え、5が出来たはずです。
これを練習すれば引き算の繰り下がりは理解できます。
暗記が出来るように声を出して練習してください。
引き算の繰り下がり 完了
引き算の繰り下がりはこんな感じで教えてきました。
細かく説明するとゴチャゴチャしてしまうのでとにかく暗記をしてください。
ある程度出来るようになったら次のステップに行きましょう。
お疲れさまでした。
まとめ
今回は引き算の繰り下がりをこどもに理解してもらいまいました。
繰り返しになりますが、ここでのコツは細かい事は気にしないで暗記をしてしまうのが一番楽です。
ここは引き算の大事な所で、ここをしっかりと理解できると、どんな引き算も出来るようになってしまいます。
とにかく、指を動かしながら声を出して、指と頭に叩き込んで下さい。
確実に暗記してください。
少し難しくなってきましたが、ゆっくり進めてください。
読んでいただきありがとうございました。
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