はじめに
この記事は、機械の修理を自分でやってみたいと思っている人に読んで頂きたいと思って書いています。
今回は、不動のエンジンブロワーを修理してみた時の事です。
このブロワーは同業の仲間が、「何とか直らないか」という事で持ちこんできました。
話を聞いてみると、長い間雨さらしで放置してあったようで、久しぶりに使いたいと思って紐を引っ張ってみたのですが、エンジンがかからないとの事です。
それにしても外に置きっぱなしはひどいよね。
エンジンブロワーは修理した経験はなかったものの、水没はしてそうも無くキャブレターかプラグ辺りを見直してみれば直るかなと思って作業に取りかかりました。
ちなみに、僕の機械に対するスキルは、趣味のバイクいじりから得たものです。
原付のモンキーやカブならエンジンをオーバーホール出来る位のスキルとなります。
趣味から得たスキルなので、本職の方からしたら甘い所が多々あるかと思いますが、ご容赦下さい。
現状確認をしてみる
スターターロープを引けるか確かめました。
最初にスターターロープが引けるか確かめてみます。
エンジン内部がダメになっていると引けないと思うので、最初に確認してみました。
問題がなく普通にまわりましたのでエンジンは大丈夫そうです。
とりあえず安心しました。
ここがダメだったら部品も入手出来るかわからないし、僕ではお手上げでした。
火花チェック
次にプラグを外して火花チェックをしました。
火花が飛ばないとエンジンがかかりません。
エンジンの金属部にプラグを当ててスターターロープを引っ張って火花が飛んでいるかチェックします。
火花が飛ばなかったので、電源スイッチが悪いのかテスターでチェックしてみたら大丈夫でした。
プラグをホームセンターで買ってきて写真の物に取り替えたら火花が飛んだので良かったです。(写真は撮るタイミングが悪く火花が写りませんでした。スミマセン。)
だんだん直ってくると嬉しいよね。
キャブレターの状態確認
次にキャブレター内部の確認をしました。
こういう放置系故障にはお決まりの症状で、だいたい古くなったガソリンが固着していて汚れていたり、ジェットが詰まっている事が多いですよね。
さっそくキャブレターを外します。
キャブレターに行くまえにエアクリーナーがあって、そこのフィルターが油だらけでボロボロになっていました。
機械に興味が無い人の道具あるあるだよね。
もちろん最後に取り替えます。
キャブレターを取り外してみたらやっぱり汚れていました。
キャブレタークリーナーで掃除して、各所の穴が通ったのかも確認します。
ジェットの詰まりも確認したら詰まっていたので、細い針金を通して掃除します。
掃除作業が終わったら取り外した逆手順で組み立てて完了です。
パッキン類は怪しかったけど、替えが無かったからそのまま使ったよ。
漏れは無さそう。
エンジンをかけてみます
放置系故障は、ここまでやってみたらだいたい直ります。
新しいガソリンを入れて、チョークを閉じてスイッチONを確認してスターターロープを引いてみました。
何回か引いたらばっちりかかり良かったです。
かかった時の快感は機械いじりが好きな人ならみんな同じだと思います。
凄い嬉しいし、達成感があるよね。
今回使用した道具と部品
今回使用した道具と部品を書いておきます。
工具
分解、組み立ての時に使うドライバーやソケットレンチ等一般的な工具とプラグレンチ
キャブレタークリーナー
キャブレターの掃除の時に使います。
細い針金
キャブレターの掃除の時に使います。
グリス
解体ついでに可動部のグリスアップをします。
新しいプラグ
取り外したプラグに型番があるので同じものを用意してください。
新しいエアークリーナーのスポンジ
専用のスポンジをサイズを合わせてカットしてセットします。
まとめ
今回は、エンジンブロワ―の修理例を書いてみました。
機械を使う人で少し調子が悪いだけで業者に修理を依頼する人は少なくないと思います。
僕の父もそうでした。
その場合、修理に出している期間は仕事が出来なかったり支障が出たりするリスクがあります。
ですが、自分で所有している物の事だけでも、簡単な修理が出来るとしたらそのリスクが小さくなり安心です。
今回の場合のように、プラグの劣化とキャブレターの汚れが主な原因での故障の修理はわりと簡単だと思います。
やってみれば誰でも出来るくらいの作業だと思いますし、時間も慣れれば30分~1時間位なので覚えておく方がいいですね。
勉強しておけば、現場でトラブルがあってもその場で対処できるのも大きいです。
さらに、道具にも愛着がわいて大切に使うようになり道具の寿命も延びます。
仕事で機械を使う人は、所有している物だけでも簡単な勉強しておくといいね。
これから、他の道具の例なども書いていきたいので、興味を持っていただけたらまた覗いてみて下さい。
よろしくお願いします。
読んで頂きありがとうございました。
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