はじめに
この記事は家庭菜園をやったり、興味がある方に読んでもらいたいと思い書いています。
今回は有機肥料について勉強してみたので、アウトプットを兼ねて書いてみました。
最近ぼくは、堆肥作りの勉強をしていて、なんとなくわかってきたのが発酵の仕組み。
ですが、何事もそうで、一つ調べる事によく解らなかったり知らない事が新たに発生してきます。
堆肥を調べていたら、堆肥とは別に有機肥料という物が作れそうな事がわかってきました。
この有機肥料は作れるようになったら、とても便利に使えそうです。
僕は出来そうなことはやってみるようにしているよ。
有機肥料とは
そもそも有機肥料とは有機物で作られた肥料です。
無機物肥料は無機物から作られた肥料で、化学肥料がこれになります。
有機物とは
有機物は身近なところにたくさんあります。
植物や動物の体や、そこから出来たものや、取り出されものはすべて有機物です。
有機物の始まりは植物が光合成で作り出す有機物の糖からで、その有機物を動物が食べて体を作って排泄物を出したりしていきます。
そして、植物と動物は最後には死んで微生物に分解されて土に返って、植物の養分になるという風に循環しているのです。
ということは、生きている物はすべてが有機物といえますね。
このように身近にある有機物はたくさんあって、それを使って肥料を作ります。
有機肥料の種類
有機肥料は植物を材料にするものと、動物を材料にするものがあります。
・植物性 精米の時に出る米ぬかや、植物から油をしぼった時に残った油粕などを使って作る。
・動物性 家畜のフンや魚カスや骨粉などを使って作る。
大まかに、この2種類に分けられます。
有機物によって分解しやすい物と、しにくい物がある。
有機物は、微生物に分解されて発酵することで、植物が養分を吸収できるいい肥料となります。
有機物にはいくつもの種類があって、家畜のふんは水に溶けやすくて微生物に分解されやすいです。
固い落ち葉やワラなどは分解をしにくかったりします。
柔らかく細かい物は分解しやすくて、固くて大きい物は分解しにくいイメージだね。
有機物を土に入れると、一番最初の養分として出てくるのが、水に溶けやすい物。
次に柔らかい有機物が分解され、次に固い有機物がゆっくり分解されていき養分が水に溶けでして来ます。
水に溶けやすい有機物は家畜のフンなどです。
フンは、その生き物には必要のない物として排泄されるものの、微生物からしたら栄養のある餌となります。
フンには残りかすや、腸から剥がれ落ちた細胞や、微生物の死骸などが多くふくまれているのです。
この中には水に溶ける養分も多く、分解も早くて微生物が食べやすい状態になっています。
米ぬかも、微生物の餌として代表的で、糖分や油脂が多くて微生物が分解しやすいです。
分解しにくい物として、固い落ち葉やワラなどは、固い繊維で出来ているので、分解しにくく時間がかかります。
・易分解有機物 分解しやすくて時間がかからない有機物
・難分解有機物 分解しにくく時間がかかる有機物
有機肥料の特徴
特徴として、肥料効果がゆっくりじっくり効きます。
化学肥料は化学合成された無機成分でできていて、土に入れるとすぐに水に溶けて栄養となるので、肥料効果の即効性が特徴。
有機肥料は土の中の微生物がはたらいて分解して、植物が吸収しやすい栄養分を作ります。
なので、有機肥料には肥料効果の即効性はないものの、じっくり長持ちする特徴があるのです。
有機物によって栄養の割合が違う。
有機肥料は有機物を微生物が分解することで肥料としての力を出します。
有機肥料の材料の有機物は自然のものを使うので、成分の割合がそれぞれ違うのです。
なので、どの有機物がどの栄養素をたくさん持っていて何が不足しているのかを理解して、バランスよく組み合わせるのが上手く使うコツとなります。
肥料に特に必要とされている栄養素は窒素、リン酸、カリ。
これの配合率が材料にする有機物によってそれぞれ違うのです。
例えば、
植物性の油カス 窒素は多くて、リン酸やカリは少ない。
骨粉 リン酸がずば抜けて多く、窒素、リン酸は少ない。
鶏糞 エサに穀物を使っているので肥料成分が豊富でバランスはいい。
牛糞 餌に草やワラを食べていて肥料成分のバランスはいいが、成分は少なめ。
このように、各材料によって個性があるのでバランスが良くなるように組み合わせて使いましょう。
使う有機物の肥料成分を調べる必要があるね。
乾燥と発酵の違い
有機肥料には、材料となる有機物をただ乾燥させたものと、発酵させたものがあります。
発酵肥料は微生物がある程度分解発酵してある肥料です。
発酵させていない有機肥料を土にそのまま混ぜ込むと、土の中で微生物がそのエサを分解しだして発酵して熱やガスを出します。
そうすると、窒素飢餓になったり、土の中で酸欠が起こったりして、植物にダメージを与えてしまう事があります。
米ぬかを調べた時に学んだことだね。
発酵肥料は、ある程度発酵させてある状態で土に混ぜるので、すでに微生物の活動は緩やかになっていて作物にもおだやかに肥料効果を聞かせるのです。
乾燥させてあるだけの物を使う時には注意が必要ですね。
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与え方
・耕しながら全体に混ぜ込む。
・溝や穴を掘って部分的に与える。
・うねの表面に与える。
などがあります。
発酵が未熟な有機肥料は急激な発酵で作物にダメージを与えないようにする事が大事。
元肥として使う時には、種まきや苗植え付けの2~4週間前に土と混ぜて置きましょう。
追肥として使う時には、株から少し離れて根が伸びていく方に与える。
未熟な肥料や生の有機物を使うとしたら、根に影響を与えないようにうねの表面に与えます。
上からじわじわと効かせるイメージです。
まとめ
今回は有機肥料について書いてみました。
有機肥料というのは身近にある、さまざまな有機物を使って作るので、数えきれないほどのパターンの有機肥料が出来るんですね。
なので、有機物によって栄養素のバランスがかなり違うから、組み合わせる有機物の栄養素の勉強が必要です。
自分のオリジナルの有機肥料を作れるという事で、すごく楽しそうに思います。
その有機肥料で上手く野菜を育てる事が出来たら嬉しいですよね。
発酵させないままでも使える物もあるけれど、使い方には注意しなければいけない事もわかりました。
発酵して熱が出なくなってから使うやり方の方が安心だね。
有機肥料に興味がある方は是非やってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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